何を投稿すればいいか
分からない日の、5つの棚。
スマホを開いて、投稿画面を出して、そのまま5分。何も浮かばずに閉じる。
これはネタが無いのではなく、探し方が「思いつく」に頼っているだけです。思いつきは日によって出ません。棚から出す形に変えれば、毎日出ます。
棚1|今日あった、ただの事実
一番強いのに、一番使われていない棚です。「今日は雨で暇だった」「仕込みが早く終わった」「新しい豆が届いた」。感想も宣伝もいりません。起きたことをそのまま書く。
そのぶん、いつもより丁寧にスープを漉せました。
雨の日は雨の日で、悪くないです。
「暇だった」と書くのを怖がる人が多いのですが、読む側はそこに人を感じます。うまく書こうとしないほうが伝わります。
棚2|毎日やっているのに、一度も説明していないこと
自分にとって当たり前のことほど、外からは見えていません。
- 何時に店に入って、何をしているか
- なぜその産地・その仕入れ先なのか
- 道具の手入れの仕方
- 閉店後にやっていること
この棚は在庫が一番多い棚です。何年やっていても尽きません。しかも、他の店には書けません。
棚3|お客さんに言われた言葉
自分で「おいしいです」と書くより、「この前、お客さんにこう言われました」のほうが、何倍も信じてもらえます。
塩を控えているのを、言わずに分かってもらえたのがうれしかったです。
ほめ言葉でなくても構いません。「量が多い」「駐車場が分かりにくい」といった声も、そのまま出して答えれば、誠実さになります。
棚4|季節と、地元の話
店の中の話ばかりだと、まだ来ていない人には入り口がありません。店の外の話題は、知らない人が入ってこられる間口になります。
- 暑さ・寒さ・雨
- 近所の祭り、学校の行事、道路工事
- その時期にしか入らない材料
棚5|お知らせ
新メニュー、営業時間の変更、イベント。ただし、この棚だけは出しすぎに注意してください。
お知らせばかりのアカウントは、読まれなくなります。売り込みが続くと、人は静かに見なくなるからです。
7日のうち、お知らせは1日。多くて2日。残りの5日は「この店はこういう店です」を伝える日にしてください。お知らせが効くのは、普段の日があるからです。
1週間の組み方
棚が5つあれば、1週間は組めます。同じ棚を続けて使わないのがコツです。
| 曜日 | 使う棚 |
|---|---|
| 月 | 棚1(今日の事実) |
| 火 | 棚2(説明していないこと) |
| 水 | 棚3(お客さんの言葉) |
| 木 | 棚4(季節・地元) |
| 金 | 棚2(別の話題で) |
| 土 | 棚1(写真だけでも可) |
| 日 | 棚5(お知らせ・来週の予告) |
書き出しで固まったときの型
棚は決まったのに、一行目が出ない。そういうときは、この3つのどれかで始めてください。
- 「今日、〜がありました。」… 事実から入る。一番失敗しない
- 「〜と聞かれることがあります。」… 疑問から入る。読む理由ができる
- 「実は、〜しています。」… 知られていないことから入る
うまい書き出しを考える時間より、決めた型で早く出すほうが、結果として続きます。
それでも毎日となると、しんどい
棚の考え方は、道具がなくても使えます。紙に5つ書いて貼っておくだけでも変わります。
それでも詰まるのは、材料はあるのに文章に起こす時間が無いとき。閉店後に書いては消してを繰り返して、出さずに寝る。ここが一番もったいない。
私たちが作った SAM(SNS AI Magic) は、この考え方をそのまま道具にしました。材料を入れると、AIが7日分の下書きを作って配ります。同じ言い回しが続かないように並べ、お知らせが週に何度も出ないように抑えます。
ただし投稿ボタンは押しません。読んで、直して、出すのは人の仕事です。店の言葉を最後に決めるのは、その店の人でなければいけないと考えています。
SNS AI Magic